北海道

北の大地へ旅にでる。

久しぶりに見る雲河。

いくつになっても飛行機は夢を与えてくれる乗り物。

あっという間にわたしはわたしであることを忘れてしまう。

むしろ忘れることを許してくれる。

何者になることもなく
何者を演じることもなく

旅とは唯一自由人であることを許してくれ、

わたしはまるで生まれたてのわたしになる。

他者の時空を感じ
己の時空と対比する

大切な時間。


お盆が終わり

最後の夏を過ごしに北海道へ。


すでに旅をしていた大阪の友人とそのフランス人の旦那さん、
そしてそのお母さんに友人と旭川で合流。

そのまま旭川ラーメンでお昼ご飯。

なんとも初めてのメンバーなのに
初めて感がないような付き合いがすぐにできてしまうのは
さすが外国の乗り。

旭川ラーメンの濃厚な海鮮スープに早速ノックアウト。

あれ、もっかい食べたいな。
(思い出した 笑)


そのまま大雪山の温泉山小屋

ロッジ ヌタプカウシぺ

アイヌ語で大雪山という意味のお宿。

アイヌ語、いろいろな場面で出てきますが
響きが可愛い!!


このお宿、ロッジもさることながら温泉も素晴らしい!

オーナーがアイヌ語で湯が川を登る(だったかな?)
という意味の川を自ら手探りでお湯を三カ所も探し当てた。

そのお湯は全て温度の違う湯で
源泉のままお湯をかき回し
内風呂と露天風呂

そして
ロッジ全体に回している。

環境に優しく
大雪山の恵みを
余すことなく
壊すことなく
上手に受けとっている。

まさに人間の正しい知恵の使い方。


露天風呂

上の段と下の段があり
その奥は川が流れている。







全てが手作りで

全てに愛情が注がれている。

"自分がいいものはいい"
"自分の好きなものを追求する"

オーナーの精神が通っているこのロッジは
どこまでもその感性の風通しが心地よかった。

潔いとはこういうことか。




この時代にインターネットやサイトで自分達の宿を宣伝していないのも

ゆっくりしたいお客さんだけにきてほしいから。

予約は電話受付のみ。

それは

返して自分達の生活のペースも守っているということ。

仕事の中にあるワークとビジネスとジョブが
双方に重なり合い
成り立っていくには

時間をコントロールすること

欲張らないこと

今在ることになによりの価値を見出すことだと思う。

自然の恩恵を頂いていることを
切に生活の中で噛み締めている
オーナーの一言一言が

とても身に染みた。

必ずまた

”ただいま”

といって帰りたい場所になった。

あのカーペットの上でごろんとまたしたいな。

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