増毛町

「海が見たい。」

「それなら増毛町の甘エビ丼食べて札幌に戻ったらいい。」

大雪山のオーナーが教えてくれた町。






そこは海と一日に七本しかない駅の終点と
駅の表にチョークの落書きのある

静かで人気のないまるで時間が止まっているような町だった。





木造であるのに外側は石。

海からの塩風を守るためなのか。

それでも造りがなんとも言えぬ不思議な造り。
まるでロシアを思わせるような。


昔はで栄えた町

一年のうち、三ヶ月も働けば一年食べれた時代。
道行くおじいさん達はその面影を残すような姿。









なーんもない

そんな風に感じるのは人間の物質社会で生きてきた感覚。

見渡せば青い空、大きな海、透き通る空気に優しく頬をなでる風。

それで十分。

それで十分心は満たされる。



ほんとうにここが日本なのか
南へ下れば
同じ時間を共有している土地になるのか。

だからこの時間の流れを
思いっきりすい込んで
心の奥深くに刻んだ。

忘れないように。

流されていかないように。

北の国はどこまでも自然の方が大きくて
人間の生活はその下で上手に育まれている。

きっと本来はそれが理想の形なんだ。

コンクリートよりも土を踏んだ方が気持ちいい。
時間に捕われるよりも日々を感じた方がいい。

そんなことを身体で心で感じた北海道だった。


この旅を終えて

改めて一緒に旅ができた仲間たちに感謝をしたい。

きっと

この仲間だから出逢えたものばかりだと思う。

その人の視点や時間の過ごし方、
言葉が通じなくても
わかり合える感覚。

忘れられない思い出が残る旅。
そして新たに友情に感謝する旅となった。

けいこちゃん、レノ、ママンにギャビー

Merci!

夏のページにさようなら。

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