神々に会いに

日本の山岳信仰のことを知ったのは
この地に通い始めてから。

雄大な景色と紙一重に存在するのは厳しい自然環境。
そこから織り成す景色は世にも美しく
見る物の心を鷲掴みにする。

この厳しさの中から自然への恐れ、
そして敬いの心がうまれ、
人々は山からの水を
山裾に広がる森林地帯に
衣食住
その全てを自然と寄り添う暮らしをしている。

今も深く残る日本の田舎景色。



春になると山の神が里に降りて
田の神となり、
秋の収穫を終えると
山に帰っていく。

今はその田の神様、太陽と雨と相談しながら民に力を与えている。

どこからともなく山から田植え歌が響いてきそう。


石徹白。
白山山岳信仰、麓の里。


湧き水がにごることなく湧き続けている。


中居神社。
ここは特別な場所。

人を寄せ付けないほどの空気感の中に
ふとしたときに包みこまれる感覚。

神様に会いに来た。






白山、この地域、そしてはるか遠くの町まで、
私たちの暮らしに潤いを運んでくれている水源となる山。





阿弥陀ヵ滝
山から降りてきた水は広大な旅へと出発する。

形を変え
逆らうことなく
ただ
流れていく。

水が人に与える影響は計り知れない。

この満ち溢れる生命力は淡々とただ淡々とわたし達に語りかけてくる。


思い返せば、
わたしもこの水の音を聞きに北へ来ているように思います。

それほど
ただ流れていくことが
どれほど潔く個を再生させる力があるかと

感ぜざるおえない。

シンプルほど魅力的。
水のような柔軟な意識のある女性でありたいです。


(一部写真を提供してもらっています。)







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