水をもとめて 白水湖

この日はどうしてもどうしても
ここに行かないと気が済まない気がして

郡上から下道をさらに福井との県境まで
走らせる。

山間の道は夏の大雨で至る所が崩れていた。
一応の整備は終わっていても
小さな車で慎重な運転を。


この辺りは白山国立公園。
真っ暗のトンネルの向こうには
ハッとさせれる緑の景色。

胸の高鳴りがつづく。
まるで遠足を待ちわびていたかのような。


ようやく辿り着いた先!

白山の麓にある山小屋。
険しい山道の奥に広がる楽園!


風に舞ってふわふわ白い綿が
天高くのぼっていく。

見たことのない光景は
妖精の世界へ迎えられたかのよう。



白水湖と湖畔ロッジ。

こんなに静かで穏やかな時間にこの景色を目の前にすると
日本も外国もないのでは...

そう感じてくる。

命と命の営みはお互いに寄り添い
良いも悪いもなく
尊重し合い
共存している。

共存から生まれる総力を目の前に
ただただ
自分の行いを照らし合わせていくような。


同じきのこでも
十人十色。

同じ土から出てきているのに
役割もそれぞれ。

ここのカナダのスタッフが散歩で朝採ってきたらしい。


そう、ここで温泉に入りたかったの。

白水湖を前に潤いが足りていなかったわたしへ。
夏の水不足でずいぶん川の水や綺麗な水を見ていなかったので、

どうしても今日は白山の麓の白水湖で温泉
行水したかったのです。

温泉卵もできちゃうくらいの熱さだけど、
言葉にならないほどの満足感。


いつの間にか胸の高鳴りは
 喜びで満たされていた。

こうやって時間と空気を与えてくれるこのロッジ。
ロッジだけじゃない。
営んでくれている方たちの姿勢が心地良い。

幸せとはなにか。
生きるとはなにか。

引きざんしてみたら
きっと
足元の恵みに気づかせてもらえるはず。

頭では理解していても、
気持ちがついていかないときなんて多々ある。

だから時にこうやってワープするの
今は必要なのだ。

こうやって桁違いの自然を目の前にすることで
自分の角度からしか
見えていなかった
聞けていなかったことも
他の角度もあるのでは...という気持ちにさせてくれたりする。

柔軟に生きる。

本当に難しい。
けれど、
学びを深めていこう。

透明に頂いていこう。


やっぱり私は水に緑に吸い寄せられるな。 



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